平成27年8月14日
在ホンジュラス日本国大使館
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海上自衛隊練習艦隊は7月5日~7月9日の4日間の当国のコルテス港に寄港しました。入港歓迎行事においてはエルナンデス大統領、オリバ国会議長、レジェス国防大臣、ラモス・プエルトコルテス市長、ディアス参謀長、エスピノサ副参謀長、カバジェーロ海軍司令官、その他海軍幹部等、当地ハイレベルの臨席の下、岡田大使、橋本「やまぎり」艦長、小圷「しまゆき」艦長他と共に盛大に実施されました。
エルナンデス大統領はスピーチの中で「練習艦隊寄港を通して、1930年代から続く両国の友好関係がより一層深化していくことを祈念する。練習艦隊関係者が、遺跡研修等を通じて、ホンジュラスの魅力を堪能し、楽しんで滞在期間を過ごして欲しい。また、この場を借りて日本の経済協力に感謝したい。特に、カニャベラル・リオリンド水力発電案件実現への謝意を表したい。」と述べました。
また、7日及び8日に行われた一般公開には、両日あわせて約5、000名の一般市民が「やまぎり」を見学し、積極的に実習幹部や搭乗員に握手を求め、写真を撮る等、ホンジュラス国民の練習艦隊への歓迎振りを示しました。
当地寄港中に実施した行事日程・概要は以下のとおりです。2. 行事日程
7/5(日) | 16:00 | 寄港地事情説明会 |
7/6(月) | 08:30 | コルテス港寄港 |
10:00 | 入港歓迎行事 | |
11:20 | 写真撮影 | |
11:30 | 栄誉礼 | |
12:00 | 艦上昼食会 | |
13:00 | 岡田大使講話 | |
ボランティア活動(搭乗員) | ||
14:00 | 史跡研修(オモア砦) | |
18:30 | 大使・司令官共催艦上レセプション | |
7/7(火) | 06:00 | 実習幹部研修(海軍学校、於:セイバ) |
09:00 | 献花 | |
09:30 | 叙勲式 | |
11:30 | コルテス市長表敬 | |
13:00 | 一般公開 | |
13:30 | 司令官講話 | |
19:00 | クバイン名誉総領事主催夕食会 | |
7/8(水) | 05:00 | 史跡研修(コパン遺跡) |
13:00 | 一般公開 | |
20:00 | 国防省及び海軍主催夕食会 | |
7/9(木) | 08:00 | 出港前挨拶 |
09:00 | コルテス港出港 |
2 行事概要
(1)7月5日(日)
ア 寄港地事情説明会(16:00~16:30)
練習艦隊幹部及び実習幹部に向けて寄港地事情説明会を実施し、当地治安状況を中心としたコルテス港周辺事情を説明しました。
(2)7月6日(月)
ア 入港
「しまゆき」及び「やまぎり」の入港にあたり、入港直前に当地海軍と登げん礼を実施しました。
イ 入港歓迎行事
式典では、要人入場、国旗入場、ホンジュラス海軍音楽隊の演奏による両国歌斉唱後、橋本「やまぎり」艦長、岡田大使、ディアス参謀長、レジェス国防大臣、エルナンデス大統領の順に挨拶しました。
その後、ガリフナ民族の踊り等、民族舞踊が披露され、練習艦「しまゆき」を背景に記念撮影を実施しました。日本国旗及びホンジュラス国旗を振る地元小学生役50名、当地海軍関係者約100名が見守るなか、要人10数名及び報道関係者約20名は乗艦しました。
乗艦後、「しまゆき」甲板にてエルナンデス大統領及び岡田大使への栄誉礼が実施されました(メディア同席)。その後、多忙のなか、式典出席のためコルテス港に駆けつけたエルナンデス大統領をお見送りしました。
エ 艦上昼食会
オリバ国会議長、レジェス国防大臣、ラモス・プエルトコルテス市長、ディアス参謀長、エスピノサ副参謀長、カバジェーロ海軍司令官他と共に、大使及び小圷「しまゆき」艦長出席の下、橋本「やまぎり」艦長主催昼食会が実施されました。参加者は、日本食及び日本酒を楽しみ、昼食会後、橋本「やまぎり」艦長より参加者に記念品が贈られました。
オ 岡田大使講話
岡田大使は「やまぎり」艦上において、「中米から見た日本~外交関係樹立80周年を軸に~」という演題の下、両艦長及び実習幹部に対し、「ホ」の政治経済事情等について解説しました。
カ ボランティア活動
練習艦隊搭乗員30名は、コルテス港近辺にあるマヌエル・ボニージャ小学校を訪問し、小学校のペンキ塗り作業を実施しました。
キ 史跡研修(オモア砦)
実習幹部は、コルテス港から車で30分程度移動し、1536年に建設されたオモア砦を視察し、大航海時代の中米史を学びました。
ク カバジェーロ海軍司令官、その他海軍幹部が出席の下、岡田大使及び中畑司令官主催レセプションが開催されました。レセプションには、サンペドロスーラ市及びプエルトコルテス市の財界を中心に計134名が参加しました。
(3)7月7日(火)
ア 献花
中畑司令官は、カバジェーロ海軍司令官等当地海軍関係者臨席の下、当地海軍プエルトコルテス基地内にある、フランシスコ・モラサン像に献花しました。
イ 叙勲式
献花後、同基地施設内で両司令官等が贈呈品の交換を実施した後、80年を越える外交関係において、両国の友好関係の強化に寄与したとして、レジェス国防大臣(同大臣欠席のためカバジェーロ海軍司令官による代理授与)より中畑司令官に対し一等功労賞が、橋本「やまぎり」艦長及び小圷「しまゆき」艦長に対し二等功労賞が贈られ、叙勲式が実施されました。
ウ プエルトコルテス市長表敬
中畑司令官は、ラモス・プエルトコルテス市長を表敬し、今次寄港に関する同市の協力に謝意を表明すると共に、練習艦隊の概略を説明しました。これに対し、ラモス市長は、寄港地として同市を選択したことに対する謝意を述べ、同市の概略を説明しました。
エ 一般公開
午後1時から4時にかけて、「しまゆき」及び「やまぎり」艦上の一般公開が実施されました。2、055名に登った来艦者は、積極的に実習幹部や搭乗員に握手を求め、写真を撮る等、当地国民の練習艦隊への歓迎振りを示しました。
オ 司令官講話
当地海軍プエルトコルテス基地内において、カバジェーロ海軍司令官等当地海軍関係者約30名に対し、日本の積極的平和主義及び国家安全保障について解説しました。
カ 実習幹部研修(海軍学校、於:セイバ)
実習幹部は、セイバにある海軍士官学校を訪問し、施設見学及びスポーツ交流等を通じ、親睦を深めました。
キ クバイン名誉総領事夕食会
中畑司令官及び実習幹部は、クバイン名誉総領事のサンペドロスーラの自宅に招かれ、当地政財界の招待客と共に、夕食会に出席し、地元の人々と交流しました。
(4)7月8日(水)
ア 史跡研修(コパン遺跡)
中畑司令官及び実習幹部等は、マヤ文明の代表的な遺跡の1つであるコパン遺跡(コルテス港より片道約5時間)を視察しました。
イ 一般公開
7日に続き、午後1時から4時まで一般公開を実施しました。8日には3、047名の来艦者があり、7日と合わせると、計5、102名の来艦者数となりました。
ウ 国防省及び海軍主催夕食会
中畑司令官及び実習幹部他(計21名)は、国防省及び海軍主催夕食会に出席し、当地軍関係者との親睦を深めました。
(5)7月9日(木)
ア 出港前挨拶
出港前には、カバジェーロ海軍司令官以下当地海軍関係者が約50名コルテス港に集い、中畑司令官以下練習艦隊関係者にお別れの挨拶をしました。
イ コルテス港出港
午前8時45分「やまぎり」、午前9時「しまゆき」が各艦定刻どおりコルテス港を出港しました。次の寄港地であるドミニカ共和国へ向かいました。