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領事・安全情報

8. スポット情報

2008年6月13日 ≪デング熱の流行≫

1.ホンジュラスにおけるデング熱の流行
在ホンジュラス日本国大使館からの報告によると、ホンジュラス国内において首都テグシガルパ市を中心に、デング熱が流行しています。ホンジュラス保健省は、住民に対し、デング熱を媒介する蚊の繁殖場所や蚊に刺されないように、十分な防蚊対策を講じるよう注意を呼びかけています。
ホンジュラスでは、6月から10月まで雨期の時期となり、今後更に感染が拡大することが懸念されてますので、ホンジュラスへ渡航、滞在される方は下記2.(4)の予防対策をとるようお勧めします。
ホンジュラス保健省発表の感染者数は、以下のとおりです。昨年同時期と比べ、感染者が大幅に増加しており、国内感染者数全体の約三割が首都テグシガルパでの感染となっています。

 2007年1月1日から12月31日
ホンジュラス国内 
デング熱 2,173人 デング出血熱 299人 総数 2,472人

 2008年1月1日から6月13日
ホンジュラス国内
デング熱 2,739人 デング出血熱 317人 総数 3,056人

テグシガルパ市(首都)
デング熱 737人 デング出血熱  76人 総数  813人

サンペドロスーラ県
デング熱 654人 デング出血熱 123人 総数  777人

アトランティダ県
デング熱 265人 デング出血熱  5人 総数  270人

ジョロ県
デング熱 189人 デング出血熱  16人 総数  205人

 

2.デング熱について
(1)感染源
デング熱はデングウイルス(フラビウイルス属で1~4型まである)を持つ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されることで感染します。感染は必ず蚊が媒介し、人から人への直接感染はありません。デング熱を媒介する蚊の活動はマラリアを媒介するハマダラカと異なり、夜明け少し前から日暮れまでの間(特に朝と夕方)です。

(2)症状
3~15日(通常5~6日)の潜伏期を経て、突然の発熱で始まります。38~40度程度の熱が5~7日間続き、激しい頭痛、眼窩後部痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴います。この発疹は風疹と同じような小さな紅斑で、かゆみや痛みはありません。また、発熱期の最後や解熱後に軽い皮下出血が足や脇の下、手のひらなどに現れます。通常、症状が現れてから自然軽快するまでの期間は7日間前後です。

(3)治療方法
デング熱には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます(デング熱が疑われた場合には、鎮痛解熱剤としてアスピリン等の使用は避け、アセトアミノフェンを使用することをお勧めします。)。特別な治療を行わなくても重症に至らない場合が多く、死亡率は1%以下であるといわれています。ただし、時にデング出血熱という重篤な病気になることがあります。デング出血熱は、死亡率の低いデング熱と異なり、口や鼻等の粘膜からの出血を伴い、通常でも10パーセント前後、適切な手当がなされない場合には40~50パーセントが 死亡するといわれています。この出血熱は発熱して2~7日してから発症することが多いようですが、デング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは事前に予測ができません(大人よりも小児に多発する傾向があります。)。

(4)予防方法
デング熱には予防接種も予防薬もなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。デング熱発生地域に旅行を予定されている方は、次の点に十分注意の上、感染の予防に努めてください。
●デング熱を媒介するネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等は古タイヤなどのわずかな水たまりで繁殖するため都市部でも多くみられるので、外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
●突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れた場合には、デング熱を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。

 

(問い合わせ先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/anzen/
:http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版)
○在ホンジュラス日本国大使館:http://www.hn.emb-japan.go.jp/

 

 

 

 

 

 


在ホンジュラス日本国大使館, Col. San Carlos, Calzada Rep. Paraguay, Tegucigalpa, M.D.C., Honduras, C.A.
(Apartado Postal 3232)

TEL : (504)236-5511, 236-6828, 236-6829
FAX : (504)236-6100