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8. スポット情報
1.ホンジュラスでは、これまでも渡航情報において注意を呼び掛けているとおり、資産家等をねらった計画的犯行のほか、無差別に被害者を選定した誘拐事件が発生していますが、特に今年に入ってから多発傾向にあります。 2.現地で報道されているだけでも、今年に入ってから6月末までの間に28件の誘拐事件が発生しており、5月以降は11件の誘拐事件が発生するなど、昨年のペースを上回っています。同国では、被害者が解放後に警察に届け出ないケースも依然として多く、誘拐事件の発生実数は相当な件数に上るとみられています。また、被害の対象も、企業家や資産家等の富裕層をねらったものから中流層をねらったものに移る傾向にあり、今年に入ってから発生した事件の被害者は、その半数以上が女性や未成年者(中流層の子弟が通学途中に営利目的で誘拐される事件等が発生)とみられるところ、十分注意が必要です。なお、事件発生場所を地域別でみると、その半数は都市部に集中(首都テグシガルパで6件、第2の都市サン・ペドロ・スーラ市で8件)していますが、昨年まで発生の少なかったシグアテペケ、サンタ・バルバラ、サンタ・ローサ・デ・コパン等の地方都市での発生も目立っています。 3.ホンジュラスにおける誘拐の主な手口としては、あらかじめ誘拐の対象を選定し、その家族構成や生活状況について綿密に調査した後、出勤途中等、被害者が単独になるタイミングを狙い犯行に及ぶものがあります。この他、都市部のショッピングモール等、人が多数集まる場所において、主にクレジットカードの所有者をねらって被害者を拘束し、ATM等で現金を引き出させ、金銭を強奪した後に解放する、いわゆる短時間誘拐があります。特に短時間誘拐は都市部を中心に多発しているほか、誰もが被害に遭う可能性が高いので、注意が必要です。 4.つきましては、ホンジュラスに渡航・滞在される方は、最新の治安関連情報の収集に努めるとともに、同種の被害に遭わないため、「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の3原則を念頭に置きつつ、不審な調査活動や尾行の有無等、身の回りの変化に気を配り、その兆しの発見に努めるとともに、外出の際にはできるだけ目立たない服装をする、高価な物を身に付けない、また人前で安易にクレジットカード等を取り出さない等、安全対策に注意を払ってください。
(問い合わせ先)
在ホンジュラス日本国大使館,
Col. San Carlos, Calzada Rep. Paraguay, Tegucigalpa, M.D.C., Honduras, C.A. |