中井大使略歴

令和7年1月24日
中井大使は、1985年に外務省に入省して以来、北米、欧州、アフリカ、中近東、南アジア、東南アジア、大洋州で在勤した大変に経験の豊富な外交官です。
 
在ホンジュラス日本国大使館への着任前、2021年8月から2024年12月まで在マイアミ日本国総領事館総領事を務めていました。その間、デサンティス・フロリダ州知事、マイアミデイド郡長、マイアミ市長の訪日を実現し、これらを通じて、数十億ドルの投資案件をフロリダに呼び込み、また日本最大の三菱UFJ銀行や大手保険会社損保ジャパンのフロリダ事務所開設を支援するなどの成果を上げました。
 
マイアミ総領事の前は、2018年7月から2021年8月までスイス・ジュネーブの軍縮会議日本政府代表部に勤務し、生物兵器禁止条約専門家国会合の議長を2年間努めるなど(2019~2021年)、日本政府の代表として多くの国際軍縮会議に携わりました。ジュネーブでの勤務が示すとおり、中井大使は安全保障、軍縮、核不拡散の分野において豊富な経験を積んでいます。兵器関物資拡散室首席事務官(1994~1997年)、生物・化学兵器禁止条約室長(2003~2004年)、衆議院調査局安全保障調査室次席調査員(2008~2010年)を歴任しました。
       
また、文化、教育関連の経験も豊富です。2010年から2012年にかけて文部科学省に出向し、国際教育課長として英語教育の改革を主導しました。翻訳中心の教育からコミュニケーション重視のカリキュラムへの移行を推進し、小学校での英語教育導入や高校授業の英語実施化といった施策を実現しています。この改革に先立ち、外務省広報文化交流課長(2006~2007年)を務め、2007年に日本国際漫画賞を発足させるなど、日本の文化発信を強化するとともに、海外での日本語教育の強化に取り組みました。               
 
在外勤務に関しては、直近の米国・マイアミ、スイス・ジュネーブの他、ケニア(1988-1989)、カンボジア(1997-1999)、パキスタン(2001-2003)、クウェート(2012-2015)、ニュージーランド(2015-2018)での外交活動に従事しています。
 
中井大使は上智大学外国語学部を卒業後、英国オックスフォード大学で哲学・政治学・経済学の修士を取得しています(PPE, Worcester College, 1988)。