米百俵プログラム100校記念式典(平成26年度「テグシガルパ市ハポン小学校増改修計画」引渡式)

平成28年2月20日
2016年2月11日、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じた米百俵プログラム100校記念式典がテグシガルパ市ハポン小学校で実施され、ゲバラ大統領代行(副大統領)、エスコト教育大臣、セラヤ・テグシガルパ市会議員、ゴメス外務省二国間協力課長、ギジェルモ・マルティネス国会顧問等、在ホンジュラス日本大使館より岡田大使等が出席しました。

「米百俵」は、1870年、貧困に窮していた長岡藩が他藩から百俵の米を譲り受けたものの、将来の教育発展を第一と考え、食糧として消費するのではなく学校建設の費用に充てたという史実であり、現在の辛抱が将来利益となることを象徴する故事です。2003年に訪日したマドゥーロ大統領(当時)に対して小泉首相(当時)が本故事を紹介しました。

同故事の感銘を受けたマドゥーロ大統領が、ホンジュラスの学校教育を充実させるための協力を日本に依頼し、100校の学校を整備する「米百俵プログラム」が開始されました。同プログラムは、ホンジュラスの100校の小中高等学校を対象に校舎の新規建設、増改修及び教育機材整備を行い教育環境の改善を図る計画であり、対象案件には米百俵学校記念碑の設置を行ってきました。今回の平成26年度案件「テグシガルパ市ハポン小学校増改修計画」にて同プログラム100校目を達成しました。  

式典においてゲバラ大統領代行は、竹元元大使から岡田大使まで引き継がれた米百俵プログラムのお陰で国内100校の教育環境が改善されと述べ、日本政府のホンジュラス教育分野への支援に感謝の意を表しました。  

またエスコト教育大臣は、教育インフラ整備の他にも専門家やボランティア派遣、算数の教科書作成等ホンジュラス教育分野への日本の協力に対し、ホンジュラス210万人の児童生徒を代表して日本に感謝の意を表しました。  

また、当日はハポン小学校児童による米百俵の演劇も披露され、観客の大きな歓声を受けました。