福田大使ご挨拶(令和2年1月更新)

2020/1/14
 


2018年7月に着任し,約1年半が経過いたしました。この間,我が国の開発協力プロジェクトの引渡し式等を通じて,全国18県中,16県を訪問し,豊かな自然や文化等に触れるとともに,様々なイベント等の機会を用いて広くホンジュラス国民との交流に努めてまいりました。その際,多くの人々から示された好意に感謝するとともに,日本の文化に対する親しみや規律遵守への尊敬の念に触れ,日本への信頼と良好な対日感情のもと,両国関係の一層の発展を確信しました。
 
具体的には,外交面では2019年3月のアグエロ外相(当時)の訪日をはじめハイレベルでの交流がなされるとともに,国際場裡における重要なパートナーとして協力関係の強化が図られました。
 
開発協力面では,人間の安全保障の中核である防災・教育・保健の分野を中心に様々な協力がなされ,特に貧困地区の学校・保健施設改修等を行う草の根無償案件は目に見える協力として地元から大きく感謝され,新聞・TV等で必ず報道されています。2004年に始まった「米百俵学校」と名付けられた学校改修は,既に156校に至りました。
 
加えて,25年振りの円借款案件であるSDGsに即した水力発電所増強計画プロジェクトの具体的な実施に道筋ができ,早期の着工・竣工が期待されます。青年海外協力隊員の活動も両国間関係の増進に大きく貢献し,ホンジュラスへの派遣人数累計は約1,250名と,中南米で最多の数値となっています。
 
経済面では当国の主要輸出品であるコーヒーの我が国における知名度も高まり,高級品種であるスペシャルティ・コーヒーを中心とした輸出額が増加傾向にあることは歓迎されます。
 
さて,本年2020年は,日本とホンジュラスの外交関係樹立85周年の記念すべき年に当たります。ハイレベルでの往来が予定されているほか,年間を通じて,日本の伝統文化やポップカルチャーの紹介をはじめとする様々なイベントや事業が計画されています。また,4月には,ホンジュラスからガリフナ民族舞踊団の日本公演も予定されています。
 
加えて,東京オリンピック・パラリンピックに向けて,去る11月には,群馬県片品村がホンジュラスの「ホストタウン」になることが正式に決定されたところであり,今後,様々な交流が進展することが期待されます。
 

ちなみに,85周年に向け,公募を経てロゴ・マークを決定し,様々なオケージョンで利用の予定です。18歳のホンジュラス人大学生からの応募が採択されたものであり,ホンジュラスの国鳥であるグアカマヤと日の丸をイメージしたもので,シンプルですが非常に明るく,かつ,両国の友好関係を的確に表したものです。
          
今後とも,この国の実情理解に努めていくとともに,政治,経済,開発協力,文化交流など各分野の活動に積極的に取り組み,両国の友好親善関係をより一層,発展させていくとともに,日系企業の活動に対する積極的な支援や,治安情勢の適切な把握・発信等,邦人保護に注力していきたいと考えております。
 
令和2年1月
在ホンジュラス特命全権大使 福田 紀夫
 
(略歴)
鳥取県出身。最終学歴,東京大学法学部。人事院入庁後,財務省,在墺大使館,在ウィーン国際機関日本政府代表部,内閣参事官,国家公務員倫理審査会事務局長,人事院公平局長,同人材局長を経て,現職。