第6回:ロアタン島 --Isla de Roatán--

令和6年2月13日
ロアタン島は、ホンジュラスを代表する観光地です。オーストラリアのグレートバリアリーフに次いで大きな珊瑚礁があり、スキューバダイビング等の聖地となっています。
 
ホンジュラス北部のイスラスデラバイア県に位置し、ホンジュラスの大陸側北岸から約65km沖合のカリブ海にあります。面積は83㎢、人口約4.5万人で、気候は、雨が少ない2月~5月が海も綺麗でベストシーズンですが、気温は年間を通じて25℃前後~30℃前後なので、他の時期でもハリケーン(10月・11月に多い)に遭遇しなければ通年のリゾートと言える場所です。
 

欧米からの観光客が多く、スペイン語はもちろん、英語がどこでも通じるほか、通貨もホンジュラスのレンピーラの他、米ドルもそのまま使えます。また、治安の面で、ロアタン島はホンジュラスの中で最も安全な地域の一つですが、観光地ですのでもちろんスリ等に対する警戒は必要です。
 
島の西北側のウェストベイビーチと言われる地域に高級ホテルからリーズナブルな宿まで多くの宿泊施設が集まっています。ビーチ沿いにホテルが並んでいるので、何泊かする場合でも、ビーチ沿いを散策しながら、毎日、違うホテルのレストラン等を楽しむこともできます。
 

 
(写真1:ウエストビーチの様子)

ホテル前のビーチでも海が透き通っていて魚を見ながら泳ぐこともできるほか、各ホテルからは、ダイビングやスノーケリング、パラセーリングや島内の観光スポット巡り等いろいろなツアーが毎日出ています。ちなみに私が参加したスノーケリングのツアーは、費用が25米ドル程度、私のグループだけの貸し切り状態で、ビーチから15分ほどの沖合までボートで連れて行ってくれ、約5m前後の水深の珊瑚礁が広がる場所で1時間ほど自由に泳ぎ回ることができ、いろいろな色や大きさの魚はもちろんウミガメ等も見ることができました。その他、ナマケモノとふれあうツアーやマグロ等のフィッシングツアーも出ています。
 

 

 
(写真2:ビーチの夕焼け、写真3:透明な海)

島の中央部には綺麗なゴルフコースもあります。首都のテグシガルパのゴルフコースは9ホールしかありませんが、ここは18ホールを備えています。
 
先日(2023年11月1日)、日本が支援して建設したロアタン島の診療所の開設式典に、イスラスデラバイア県知事、診療所のあるサントスグアルディオラ市の市長等と共に出席してまいりました(その際の様子はこちら)。この診療所は島の中央に位置し、住民のみならず旅行者のケアもすることになっていますので、皆さんがロアタンに旅行して万一何かあったときにこの診療所がお役に立つことがあるかもしれません。なお、このときは同席頂いた同県知事や市長は、観光地で欧米からの厳しいユーザーへの対応で普段から鍛えられているせいか、例えば、天候悪化で帰りの飛行機の運行が不確実になったときに情報を収集して飛行場までの確実な輸送を柔軟かつ迅速に確保するなど、他地域ではなかなか見られない非常に高い行政対応力を発揮されていました。
 

 
(写真4:サントスグアルディオラ市の診療所の引き渡し式の写真)

その他、ロアタン島以外にも、その近くにウティラ島、グアナハ島というロアタン島よりも小規模の島があり、特にウティラ島は世界一安くダイビング免許が取れる島として有名です。ロアタン島と比べてとても静かでプライベート感があり、それでいてホテル等もロアタン島より一般的に安価です。ダイビングを落ち着いて楽しむ方に向いていると思われます。
 
中原淳

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